鳥インフルエンザは、A型インフルエンザの一種です。
今のところ一部でしかヒトからヒトへの感染は起こっていません。それが容易にヒトからヒトへの感染能力を持つと新型インフルエンザと呼ばれるようになります。
現在のH5N1という鳥インフルエンザは高病原性と呼ばれ、ヒトが罹った時の死亡率が高いので、もしH5N1の鳥インフルエンザが新型インフルエンザに変わった場合多くの死亡者がでるだろうと危惧されています。
過去にも新型インフルエンザの流行はあり、1918年の流行では日本で39万人の方が亡くなられています。H5N1の鳥インフルエンザが新型インフルエンザになり流行すると日本で64万人が死亡し、GDPの4〜6%(20兆〜30兆)の被害があると予測されています。
大変なことですね。
上海で暮らす私たちは、もし新型インフルエンザが流行の兆しがみられたら、帰国するか居残るかを決めておく必要があります。
「WHOによる現在のパンデミックインフルエンザ警報フェーズ」というものが国立感染症研究所のホームページなどに載っています。
それが現在の3から4になったら流行までは時間がかからないだろうと言われています。
もし上海に居残る決心をされたら流行は1〜2ヶ月続くと思われますので、2か月分の物品、食料の用意をされることをお勧めします。
食料は最悪ガス、電気がストップすることも考えられてください。
鳥インフルエンザにもタミフルやリレンザなどの抗ウィルス薬が有効です(耐性を持ったウィルスも報告されていますが)ので新型インフルエンザにも有効だと考えられます。
発症後48時間以内といわれていますができるだけ早期に服用を開始しなければなりません。
流行時に医療機関で受診するには二次感染を考えると勇気がいりますので、可能であればタミフルやリレンザをストックされることもお勧めします。
2月8日の新聞にシスメックスという会社が「大阪府立公衆衛生研究所と共同で、鳥インフルエンザウイルスを10分で検出できる簡易検査キットを開発した」と報道されていました。もしそれが実用化されれば大きな武器になることでしょう。またワクチンの開発も進んでおり新型インフルエンザ流行の前に有効なワクチン普及が待たれます。
上海ファミリークリニック 小林昌明